指定管理事業
指定管理の関する基本理念
指定管理に対する基本理念
当協会は、造園業界の健全な育成発展及び造園技術の向上に寄与し、もって都市緑化の促進と緑化事業の推進及び緑化意識の高揚を図り、生活環境の整備に貢献することを目的に設立し、川口市の都市公園の管理を受託すると共に行政と一体となって公園管理の実績を重ねて参りました。
平成21年度から指定管理者として指定され、23年度には5公園、26年度に1都市公園、令和元年度に1都市公園、令和6年度に1都市公園が追加され、管理に対する基本理念であります公園の安全性、公園の快適性、公園管理における住民参加、公園の有効活用と利用調整の4つの理念をもとに、事業を実施しています。
公園の安全性について
公園管理の最も重要な項目のひとつは「安全の確保」です。
公園を利用する上でルールをきちんと作成し、利用者への周知徹底を図ると共に、各公園ごとに担当責任者を配置し、施設の破損、老朽化、不正使用の危険に対し迅速な発見と対応を行っています。また、不特定多数の利用者が集まる公園では防犯対策も重要と考え、利用者のために周辺から見通しの良い公園を目指しています。そのために、十分手入れされた低木と枝打ちされた高木によって見通しの良い空間を維持し、定期的な巡回を徹底すると共に、近隣住民がよく利用されることにより、絶えず監視が行き届いている状況にしています。
公園の快適性について
都市化が進んで日常生活における自然との関わりが希薄になる一方で、高齢化や自由時間のない社会の変化を背景として、自然とのふれあいを求める市民ニーズが増大しており、この最も身近なものが『緑あふれる清潔な公園』であるとの理念のもとに園内にゴミがなく、清潔であることが公園のイメージアップにつながり“行って見たい”“遊んでみたい”公園になっていくことを目標として公園担当者により清潔さの確保に努めています。
公園管理における住民参加について
街路、緑道の草刈り、清掃を行う市民の姿が見られるなど地域の住民の方に親しまれる公園を目指しています。
公園内での町会活動や草刈り、ゴミ処理など町会と連携を図ることで、地域に対するコミュニティ活動を積極的に展開しています。
施設の有効活用と利用調整について
住民からの樹木の伐採要望が出される一方、樹木を守る側からは樹木の適正な生育を図って夏場の緑陰や秋の紅葉と季節の花を楽しみたいとの要望もあり、又、犬の散歩をめぐる飼主と一般利用者への対応については、双方の意見を十分に聞き調整を図っています。
- 公園管理のメリット(PDF:159KB)
- パークマネージメント(PDF:324KB)
指定管理に対する基本方針
指定管理に対する基本方針
協会創立以来35年間行政の指導のもとに公園管理等を受託し、約400年の伝統を誇る川口の植木産業をリードしてまいりました。その伝統と技術を活かした地域密着型の公園管理を進めると共に、従来の画一的な管理でなく、地域の庭としての公園管理を進めると共に、魅力ある公園を目指しています。
又、長期的な視点で樹木を育て、各公園の特色が出るよう責任感と独自性を発揮してまいります。
(1)施設の運営方針
- 公園の管理業務の遂行にあたっては、関係法令及び条例等を、遵守してまいります。
- 各指定公園の特色、地域性、利便性を考慮した公園管理を目指します。
各公園の利用状況や公園利用者のリサーチについてはWEB(ホームページ)による魅力ある情報を提供すると共に要望や苦情の受付けを行い、指定管理運営委員会で検討、協議を行っています。
また、リサーチ等で得た個人情報は責任者により保護しています。 - 豊富な協会員の人材の活用を図ります。
- 公園運営管理士
- 樹木医
- 造園施工管理技士
- 造園技能士
- 土木施工管理技士
- 植栽基盤診断士
- 街路樹剪定士
- 花と緑の文化認定士
- ビオトープ管理士
- エクステリアプランナー
- スカイフロントコーディネーター
- 人材育成
- 資格取得のための養成講座の実施
- 巡回員に対する「利用者マナー」の講習会実施
- 利用者の安全に配慮した公園管理を目指しています。
- 定期的な巡回の実施
- チェックシートによる施設危険箇所の確認
- 危険レベルに応じた遊具等の迅速な処置、修繕
- 土曜、日曜、祝日の緊急事態、苦情対応
- 夜間の緊急事態、苦情対応
- 看板の設置による情報提供
- 従来の管理方法にとらわれない樹木管理を行います。
- 定期的な巡視による樹木状況の把握
- 多数の作業員による集中的な管理ではなく、少数の造園工による長期的な植物管理
- 開花、生長など植物生理を熟知した上での適正管理
- 周辺風景、公園形態などに配慮した修景創造的な樹木管理
- 高齢者や障害のある方にも、利用しやすいようにバリアーフリーを目指してまいります。
維持管理計画
維持管理計画
(1)剪定
剪定には観賞と美観を目的とするものと生育を目的とするもの、実用を目的とするものがあり、樹木の自然に備わった樹形を基本的に残しながら、樹枝の骨格、配置をつくるために行います。又、刈込みは樹木の樹冠を刈り、縮小させる作業で整形させた樹木の表面の枝葉を密にすることにより美しさを強調したり、通風、採光をよくし、病虫害などに対する抵抗力を強めるため行います。
芝生は良好な状態に保つため、芝刈り、除草、施肥、目土、補植の作業を行っています。
(2)除草
人力除草の作業は主に梅雨時の中期か後期に集中的に行うのが効果的であるとされ、時期にあわせて行います。 また、公園を利用する地区住民の方々にも協力をお願いして行っています。
(3)清掃管理
公園担当者により、巡回を強化し、日々徹底したゴミ、落葉、枯枝などの清掃を実施しています。特にトイレは常に清潔であるよう努力しています。
(4)病虫害防除
病気や害虫から樹木が著しく損害を受け、美観が損なわれた場合には捕殺、焼却、農薬散布等地域住民に配慮して実施しています。
(5)巡回警備
不法投棄(粗大ごみ、放置自転車等)を防止するために警告書で警告し、一定期間後処分又、必要に応じて警察署に連絡すると共に、日報に記録して保存しています。
(6)遊具の点検
定期的に実施しています。専門資格者による年1回の点検と担当者による月1回の点検及び巡回員による随時の点検により安全を確保しています。
また、(一社)日本公園施設業協会主催による都市公園等における『遊具の日常点検講習』に参加し研さんに努めています。
(7)砂場の管理
砂の入れ替えや消毒を行っています。
(8)水流施設
清掃、安全管理を行っています。